第二〇話  シャア

ミューレイが泣きじゃくるフラウ・ボウをなだめるのに四苦八苦していた頃、シャアはミューレイが彼のために用意した自室でこれまでの戦いを振り返り、そしてこの先の戦いに思いを馳せていた・・・・


シャア「アルテイシア・・・お前は今何処でどうしているんだ?私がマス家を飛び出してからお前も医者の勉強をする為にフロンティアサイドを出たらしいが・・・争い嫌いの心優しいお前がこの戦乱の世で生き延びていく事が出来るのか?」
彼の真の名はキャスバル・レム・ダイクン。ザビ家の追跡を逃れるため、エドワウ・マスと名乗って妹と共に一時フロンティア・サイドに身を隠していたが色々あって現在に至っている。


シャア「名はその存在を示す物だ。その名前が偽りならその存在も偽りということになる・・・ならば私は偽りの存在という事になる・・・キャスバル・レム・ダイクン、エドワウ・マス、そしてシャア・アズナブル・・・全てが私であり、私ではない・・・ならば私という存在は・・・・あー訳分からなくなってきた!」


シャア「何がともあれ、今の私はジオン公国軍の華麗なる赤い彗星、シャア・アズナブルなのだ。今の私はシャア・アズナブルとして己の使命を果たすのみ!」



シャア「私は必ず勝利を掴んでみせる・・・この・・・ロボコン、いや、百式で!・・・やっぱ何とかならんかなあコレ・・・」


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