傲慢界でゴーマンかませ!

魔神皇様より一言

また・・・さすらい人がやってきたようだな・・・・
ようこそ、傲慢界へ・・・・
君達は自分の力で魔界から抜け出せると思ってここにいるのだね。
自分にできない事は無いと考えるのは傲慢の極みだ。
自らの無力さを思い知るがいい・・・・


傲慢界は予想していたよりも静謐な雰囲気に包まれていた。
巨大な石造りの回廊が迷路のように入り組んでいて、あちらこちらに蝋燭が灯されている。
「・・・なんか拍子抜けだなあ・・・もっとゲチョゲチョヌチョヌチョグニョグニョの世界を想像してたのに・・・」
「どういう世界よ?それ?」
などとしょーも無いやりとりをしながら歩いていると、地霊ノッカーに出くわした。

ノッカーは珍しそうに俺達を見やると、「なんか面白い事無い?」ときいてきた。
「よしっ!俺が凄いものを見せてやる!」
俺はここぞとばかり服を脱ぎ捨て、ボディビルで鍛え上げた見事な肉体を披露した!
ダブルバイセップス・フロントを決めながら二コリを笑う。白い歯がキラリと光った。
そんな事言わずにとくと見ろ!
「ふ・・・この肉体美が理解できないとは・・・」俺は背後でユミがスーッと引いているのもかまわず、再び歩き始めた。

俺達は傲慢界タウンにやってきた。町の人々の話によると、この魔界は魔神皇の手によって作り変えられたそうな。この町も元々は封印の間の近くにあったそうだけど、魔神皇が今の場所に移転させたとか。

街角には太鼓をドンドコ鳴らしながら「魔力!魔力!魔力を上げよう!」と説いて回るハエ男がいた。「魔法に当たるとすぐ死ぬよ。」

他にもガーディアンについて詳しく教えてくれるオッサンとか、町の人々は貴重な情報を俺達に親切に教えてくれる。

傲慢界はそれほど複雑な構造ではなかった。途中で妖精ゴブリン魔獣ケットシーを仲魔に加え、トントン拍子に支配者のいると思しき部屋の前に来た。

「なーんだ、楽勝じゃん。これならここのボスも大した事なさそうだな。」
「何調子に乗ってるのよ!油断したら大変な事になるかもしれないわよ!」

俺はユミの注意を促す言葉も適当に聞き流し、扉を開いた。
支配者の間には明らかに今までの悪魔と比べて格段に強そうな相手が待ち構えていた。
その悪魔=堕天使ヴィネは俺達を馬鹿にした顔で見やるとニヤリと笑った。
実はとっても強い
「待っていたぞ小童共。魔神皇様は適当にあしらえとおっしゃったがな。手を抜いて軽く触れたとしてもバラバラになってしまいそうな体をしておるな。ブワーッハッハッハ!」
「なにおう!?この肉体が目に入らないかア!」
俺は再び服を脱ぎ捨て、ヴィネの眼前でラットスプレッド・フロントを決めた。
「バカ・・・」ユミのあきれ返った呟きを聞いたと思ったら、俺はヴィネのジオンガ(電撃系の魔法。相手を感電させて動きを封じる追加効果がある)の直撃を喰らった。「あばばばばば・・・・」
俺が感電して大ダメージを喰らったが、戦闘は仲魔とユミの活躍で何とか勝利し、粗食のリングを手に入れた。

「馬鹿ね、ハザマの言ってた意味を考えなかったの?わざと簡単な仕掛けで私達の油断を誘ってヴィネに一気にやっつけさせる作戦だったんじゃない。」
「そうかあ・・・それで傲慢界ってわけかあ・・・・」

そして俺達は次の魔界、飽食界に足を踏み入れた。


攻略の流れ
@傲慢タウンで武器、防具を揃える。
A邪教の館で仲魔にした悪魔の合体を行い、戦力アップを図る。
B主人公が女なら各階のどこかにいる月齢が三日月の時に現れる三日月おじ様から防具を貰っておく。
C5Fにいる堕天使ヴィネを倒し、粗食のリングを手に入れる
D封印の間で飽食界への扉を開く。

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