勘違いでレイプしてしまったまりもに叱咤激励されてにっくき５人組への復讐を決意したジョー先生こと猿渡丈太郎でしたが、勿論ただ殴りこみをかけるだけで済ましてしまうわけににはいきません。折角だから彼流の更生教育を施し、その上で弁解しようの無い大恥をかかせて社会的に抹殺しないと気がすみません。

まず丈太郎が取り組んだのは拠点の確保です。彼が選んだのは旧校舎の保健室。新校舎建設のために半分取り壊された状態で誰も出入りしない上に電気も水道もまだ使用できるという彼にとっては実に都合のいい場所です。

丈太郎はまりもと相談してこの保健室を彼女との情報交換の場所にすることに決め、昼休みと放課後にまりもとここで会うことにします。

しかし改めて考えてみると丈太郎が５人組に恨まれる様な事は何もしていないのになぜこれほど目の敵にされるのかさっぱり見当がつきません。その理由も復讐をかねて探り出すことにします。そのためにはまず彼女達の弱みを握らないといけません。

いつものように杏子のくだらない朝礼の後、早速行動を開始する丈太郎。授業を外され、見学しか許されないと言う屈辱的な立場もこうなったら好都合です。で、思案の末、まず観音寺美紀から更生させることにします。

早速美紀の周りを嗅ぎ回る丈太郎とまりも。その甲斐あって決め手にはかけるものの、色々と不自然な点が浮かんできます。
�@授業中は生徒に教科書を延々と朗読させて窓の外をずっと見ている。
�A職員室で旅行の雑誌をかなり熱心に読んでいる。（丈太郎が話しかけてもまるで気がつかなかった。）
�Bトイレから出てくる時はいつも夢遊病者同然の状態。
�Cユニフォーム専門店（有名デザイナーが趣味で経営）で5分もうっとりと何かの制服を見つめていた。

と、色々と美紀の弱点に繋がりそうなネタを掴んだのはいいものの、たまたま汚れた箇所が気になって掃除をしていたのを鬼島真由美に見られたのがきっかけで見学から更に下の掃除係にされてしまいます。それでも丈太郎は怒りをグッと我慢して真由美の調査も並行して行うことにします。

しかし、水泳部の使用する専用プールは部外者は立入禁止。水泳部の部員は彼らだけで独特の世界を作り上げており、まりもも容易に近寄れません。しかも様子見にプールを掃除して水泳部の様子をこっそり窺っていた丈太郎はそれを部員に見咎められ、あまつさえ真由美によって溺死させられそうになってしまいます。

散々な目にあった丈太郎でしたが、翌日更に水着泥棒の濡れ衣を着せられて減俸2ヶ月の処分を喰らってしまい、しかも水泳部の部員が噂を広めて回ったために彼はすっかり変質者扱いです。益々立場の悪化した丈太郎でしたがここで挫けるわけには行きません。

しかしこうなったのも丈太郎がプールの掃除を行ってからのことです。どうやら水泳部ぐるみで何か後ろめたい秘密を隠しているようです。で、まりもは更に真由美には血の繋がらない弟がいてこの学園に在籍していると言う噂を聞きつけてきます。しかし、 真由美をゆするネタにはなりそうですが誰の事やらさっぱり見当がつきません。

しかし、それを知る機会は意外と早く訪れます。体育の授業で真由美が１年生相手に鉄棒の指導をしていたのですが、ひ弱そうな学生相手に熱心に指導し、しかも彼がやっと逆上がりに成功した瞬間、傍から見ていてアホらしくなるくらい過剰に褒め称えて他の学生に拍手を強要しています。

[木陰]_`)。oＯ（これは怪しいな・・・）

しかし、件の学生ほどではありませんが真由美の指導は公平そのもので真由美の人気の一端が窺えます。

で、そうこうしている内にまりもは真由美に掛け合って転校した水泳部のマネージャーの後釜に納まることに成功します。傍から見ても常軌を逸した結束力を誇る水泳部にまりもを潜入させる事に不安を感じる丈太郎でしたが、ここは彼女に任せるしかありません。

そこで丈太郎は例の真由美が過剰に褒めていた学生を学校帰りに尾行することにします。改めて見ると回し蹴りを入れたら真っ二つにへし折れそうなくらい小柄で繊細そうな少年です。

その少年は丈太郎がまりもとファーストコンタクトを果たした公園でしばらく手持ち無沙汰にしていましたが、其処になんと真由美が現れます。しかもしばらくの間二人は熱い抱擁を交わしていたではありませんか！それだけでスキャンダルのネタには十分です。

で、翌日丈太郎は登校途中の少年を教師の威光を利用して呼び止め、彼の個人情報を聞き出すことに成功します。それによれば、彼は１年Ｄ組の一条勇馬。部活は美術部で真由美は義理の姉と聞きもしないことまで丈太郎にベラベラ喋ってしまいます。彼の丈太郎を見る目がキラキラしていたのが少し気になりますが・・・