装鬼兵M・D・ガイスト

西暦が終わりを告げた時代、人類は宇宙へ進出し、様々な星系にその種子を広げていった。だが、人類特有の戦争の火はやはり消える事は無かった。この惑星ジュラにおいても地球政府による統治に反抗した新世代人類ネグスロームと、それを封じ込めようとするジュラ星正規軍との戦いは、双方一歩も譲らず、一進一退の攻防が続く中、戦局は泥沼化していった・・・
負けてたまるかー!
冒頭、何かの降下作戦に向かっているらしいネグスローム軍の輸送機に向けて、死体と残骸しか無いと思われたいた地上からワイヤーを使って輸送機に取り付いて、アサルトライフル一丁で輸送機を撃墜してのけた一人の正規軍兵士。
ふふふのふ
彼こそM・D・ガイスト。正規軍特殊部隊所属でバイオクロン原理によって常人を遥かに超える戦闘能力を有する超人兵士だったのですが、あまりにも凶暴すぎて手に負えなかったためにジュラ世紀843年に人工衛星に幽閉されたとのこと。
ちなみに彼のM・Dとは「Most Dengerous Soldier」のMDだとか。

しかしその後、ガイストを幽閉していた衛星は何故か地上に落下し、中で眠っていたガイストは再び地上に降り立ちます。

そしてとある廃墟、必死で逃げる落武者を地元の盗賊団らしき暴走族の一団が追い回しています。暴走族の親分の槍に貫かれて息絶える落武者。
そこにガイストが現れ、いきなり落武者の死体から鎧を脱がしにかかります。
マッドマックスじゃないぞ
獲物を横取りされてカンカンの暴走族達。早速ボスがガイストにケンカを売りますが、あっさり瞬殺され、それを見たボスの愛人のパイアがガイストを仲間に誘います。
このパイアという女、かなりのやり手のようで、両方の軍のお偉方にもコネを持っており、双方の事情にかなり通じているとか。ガイストは情報の提供を条件にパイアの誘いに応じます。
自分が昼寝をしていた時間も知りたかったようで・・・
三年寝太郎
彼女の話では有人パワードマシンを実戦投入したネグスローム軍が優勢に戦いを進めており、正規軍は壊滅状態とのこと。ガイストはパイアの色仕掛けにも応じず、何事か思案にふけります。
この後彼女は放り投げられます
その数日後、ガイスト達はネグスローム軍の襲撃を受けている正規軍の陸上戦艦・ノアガルドスを発見します。ガイストは正規軍に加勢する積もりのようです。
「強者に付くばかりが金儲けの論理じゃない事を教えてやる。」と自信満々で出撃するガイスト。渋々後に続く暴走族達。
ばきゅーん!
ノアガルドスでは艦長のクルツ大佐自らが応戦に出る大苦戦。そこに現れるガイスト。一瞬だけど彼の首にかかった認識票を見て愕然とするクルツ。
暴走族は何人かやられましたが、ガイストとファイテックスを装着したクルツ大佐によってネグスローム軍のパワードマシンは全滅。ガイストとクルツは対面を果たします。
ガイストは槍一本でOK
パイアは早速ガイスト先生のマネージャーを名乗って助っ人料をふんだくろうとしますが、クルツに冷たくあしらわれ、カンカンに怒って立ち去るガイスト一行。ガイストは去り際にクルツのフルネームを言って去っていきます。
ワシがクルツ大佐である!
ガイスト一行を追い返した事に異論を挟む部下達にクルツは彼がMDSだから危険過ぎるからと渋りますが、既に部下達は彼を救世主扱いし始めており、クルツもそれを無視できなくなってしまいます。こうして渋々ガイスト一行を仲間に迎え入れたクルツは極秘任務の内容の説明に入ります。

その任務とは、正規軍の戦略中枢センター・ブレインパレスで進められているプログラムDの起動を阻止する事だとのこと。これが起動するとデスフォースなる報復攻撃システムが発動し、これによって動き出す数千万のドロイド機兵全ての生命体を攻撃するため、ジュラ星全土が死の星にされるとのこと。しかも、正規軍の元首が十日前に暗殺されたため、発動はあと11時間45分後とか。

クルツの立てた作戦とは、ノアガルドスで正面からブレインパレス内部に突入し、クルツとガイストを含むファイテックス装備の6人の選抜隊で最深部の解除ルームに向かうというもの。
あたしの周りにゃロクな男がいないよ・・・
ガイストはニタニタしながら準備にのめりこみ、パイアの言葉も全然耳に入っていない様子。しかも暴走族達もこれ以上ついていけないとパイアに絶縁状を突きつけて艦を降りてしまいます。孤立感を深めるパイア。

一方のクルツも疲れきった部下達を鼓舞すべく激を飛ばしますが、彼等の士気は今ひとつ振るいません。そこに現れる完全装備のガイスト。
「さあ、行こうか!」
無敵の悪魔
突入するノアガルドス。襲い掛かる鳥形ロボット軍団。大暴れするガイスト。
鳥ロボは一応正規軍の兵器です。
最深部にいたるエレベーターに乗るまでにガイストとクルツ以外の選抜隊は全員死亡し、「また、全員死んだな・・・いや、貴様が殺したんだ!」と八つ当たりするクルツ。
最深部に到着し、クルツは間の前に佇立する怪しい彫像の額に指輪からビームを当てます。すると、彫像の拘束具が外れ、後ろの扉が開きます。

クルツ「さらばだミスターガイスト。いや、MDS!戦う事しか知らない血まみれの悪魔め!このブレインパレスは貴様にとって似合いの棺桶だ!」
ガイスト「俺を衛星幽閉した時もあんたはそう言った・・・」
クルツ「貴様がここに来たのは単なる偶然じゃない!悪魔を葬り去ろうとした神の御意思だ!」
命令ビィーム!
どうやらクルツはガイストの元上官だったようです。扉が再び閉まり、襲い掛かってくる彫像ロボット。ビームキャノンも効かない強敵をなんと直接ぶん殴って倒すガイスト。
前より速く動けるぜ!
これで終わった・・・と思いきや、外装が溶け落ちて中から赤いロボットが現れます。さすがにビックリのガイスト。通常の3倍速くなった赤いロボットにお返しとばかりにしたたかにぶん殴られ、ネックハンキングツリーを決められるガイスト。今度こそヤバイ!と思いきや、このロボット、呼吸するたびに頭の真ん中が開くという弱点を抱えていたため、頭の隙間にナイフと突き立てられて、大爆発!
すぅ〜
はぁ〜
グサッ!
よしこれで勝った!と思ったのもつかの間、いきなりあらぬ方向から攻撃を受けて倒れるガイスト。なんと骨組みむき出しの骨ロボットと化して更に向かってくるではありませんか!しかも体をバラバラにしてあらゆる方向から攻撃してきます。更にビックリのガイスト。しかし、彼は電力ケーブルを引きちぎり、それを自分の腕ごと骨ロボットが合体する瞬間に隙間に挟み込むという大胆戦術で勝利します。
しーびーれーるー!
一方、プログラムDを解除し、上層部に報告して一安心のクルツ。振り向いたそこには黒焦げのガイストが!
クルツの顔面を握り潰した直後に隠れていて一人だけ助かったパイアが駆け寄ります。さあ、ガイストと共にハッピーエンドだ!と思いきや・・・・
うそ〜ん!

プログラムDを再び起動させ、仰天するパイアの胸倉を掴んで宣言するガイスト。
「俺のゲームはまだ終わっちゃいない。これから始めるんだ!」
ふはははははは!
「イヤ             !」
もう人間相手じゃ満足できねえ!

TOPへ
デスフォースへ