PHASE−05 「癒えぬ傷痕」 |
慰霊碑に「繰り返しません。過ちは」と書かれているかはどうか知りませんが、両軍の和平協定の場所にもなったユニウス7で何やら怪しい作業を行う怪しい一団が・・・どうやらこのユニウス7の出身者らしく、動き出したユニウス7に敬礼を送っています。どうやら和平に不満を持ち、地球連合=ナチュラルに対する復讐心を捨てきれない軍の不平分子が地球にユニウス7を落とす心算のようです。 「さあ行け!われらの墓標よ!嘆きの声を忘れ、真実に目を瞑り、またも欺瞞に満ち溢れるこの世界を今度こそ正すのだ!!」 議長不在のプラント政府は予期せぬ事態に大騒ぎ。で、第2話でガンダム強奪騒ぎのドサクサに紛れてミネルバに乗り込んだ声がシャアのギルバート・デュランダル議長閣下は・・・ やっぱりあんた達そういう仲だったんかい!! シャワーシーンを飛ばしてイキナリの大人シーン。今頃スポンサーはこれでファースト世代のハートを掴んだとほくそ笑んでいるかもしれません。ここは報告したオペレーターに「お楽しみのところ申し訳ありません云々・・・」と口を滑らせて欲しかった所です。 ギルバートの報告を受けたカガリも青天の霹靂とも癒える祖国の危機に気が気ではありません。ギルバートが自分達をこのまま連れまわす事を二つ返事で承認します。 で、その対策ですが、ラウンジで仲間と話し合っていたレイと、カガリと通路を歩いていたアスランの意見は・・・「砕くしかない」で一致します。 軌道の変更はもう不可能なのでやむを得ないと言えばやむを得ないのですが、ユニウス7にはまだ未回収の遺体が無数に残っていることを考えると、プラントの住民たる彼等とっては感情で処理できるような事ではありません。 しかし、メカニックのヨウラン・ケントの「けどしょーがないっちゃあしょーがないかあ?不可抗力だろ?けど、変なゴタゴタもキレーに無くなって案外楽かも♪俺達プラントには。」という仲間でさえ顔をしかめる無神経な発言にたまたま通りかかったカガリがキレてしまいます。流石に気まずい思いでしょげかえる一同。 が、そこでとうとう放映開始からこっち、 「何も分かっていない奴が分かったような事を言わないで欲しいね!」と捨て台詞を吐いて去っていくシン。しかし、彼はカガリも父を始めとした多くの親しい人々を失ったことを分かっていません。 家族をオーブと地球連合の戦争に巻き込まれて失い、半ばオーブの理念を否定するようにザフトでガンダムと言う力を得たシン。オーブを復興させ、憎悪と復讐の連鎖を断ち切ろうと国家の代表として奔走するカガリ。二人の距離は余りにも遠いです。 CMの後、画面はいきなり地球の緑に囲まれた山荘でおそろいの洋服を着た何やら偉そうな老人達がユニウス7落下の危機について話しこんでいます。どうやら地球連合に加盟している各国の要人でテロ組織ブルーコスモスのメンバーの会合のようです。そこで熱っぽく演説する青年・ロード・ジブリール。この事件を好機として再び戦争をおっぱじめようと画策しているようです。「例のプラン」と言っている所からも以前から戦争の準備を進めていたようですが、今回のガンダム強奪もそのプランの一環かもしれません。 老人達が去って行った後、忌々しそうにビリヤードの玉を何かに投げつけるジブリール。もしかしたら彼も故ムルタ・アズラエルと同じ精神世界の人間かもしれません。 兎にも角にも現場に急ぐミネルバとイザーク率いるザフト艦隊。いつも眉間に皺を寄せて常時ヒステリー気味だった彼もトレードマークだった顔の傷を消し、白服を身に付けるようになってすっかりフツーの人になってます。傍にいたディアッカは「でけーなー」と呑気に構えていて、服が緑になった以外は相変わらずと言った感じです。 そしてユニウス7を爆破すべくディアッカ率いるMS隊が爆薬の設置作業に入りますがそこに冒頭の怪しいジンが攻撃を仕掛けてきます。ビームライフルにシールドと、従来のジンに無かった装備で猛攻を仕掛けてくる怪しいジン隊。不意打ちを喰らって次々と撃破されるゲイツR。やられ役の面目躍如です。 一連の騒ぎをこっそり見守っていたボギー1ことガーティ・ルーのネオも状況を見極めるべく3凶人に出撃を命じます。 ミネルバもアスランが こりゃ大変だと出撃したシン。いつものようにたっぷりと時間をかけてガンダムに合体・・・する筈が 遂に唯一の見せ場であるガンダムへの合体シーンまでアスランの出撃シーンに阻まれてしまった悲劇の傀儡主人公、シン・アスカ。 彼に明るい未来は用意されているのでしょうか? |
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