PHASE−06 「世界の終わる時」

開始早々、メテオブレイカーを守るべく奮闘中のディアッカ達を援護するべく、いつものようにたっぷりと時間をかけてフォースインパルスガンダムに合体した妹一直線の傀儡主人公、シン・アスカはアスラン達と共にユニウス7に急行します。
出番の少ない主役メカ
アンノウンが使っているのはハイマニューバ2型という高機動型ジンの後継機種のようです。本来なら性能面でゲイツRに劣るはずですが腕と復讐心で見事にカバーして恐ろしい強さを発揮しています。
破砕作業を援護するべく、イザークも加勢に加わったその時、3凶人が戦闘に割り込んできます。
殺ったるでえ!
ザフト軍がユニウス7を地球に落とそうとしていると言う見事な勘違いをして怪しいジンもゲイツRも手当たり次第に落とし始める3凶人。
一方、ミネルバのギルバートはタリア艦長にボギー1の介入をやめさせるために国際救難チャンネルで誤解を解くべく呼びかけるよう命じます。
その間にも戦闘は続いていますが、アスランは相変わらずの不殺主義。景気良く殺しまくるイザークとはえらい違いです。しかもカオス相手に互角以上の戦いをしてスティングを後退させます。

一方のルナマリア対ステラの戦いはガイアがザクの右足を吹き飛ばしてステラの優勢に戦いを進めています。
いや〜知らなかったんだよねw
その間にもユニウス7は刻一刻と地球に迫り、各国政府も市民に避難を呼びかけますが、気がつくのが余りにも遅すぎたために世界中が蜂の巣をつついたような大騒ぎになります。そんな各国の放送を満足気に眺めるテロ組織ブルーコスモスの盟主、ロード・ジブリール。

そうこうしている間にもどうにかザフト軍はメテオブレイカーの設置に成功し、ユニウス7を真っ二つに割ることに成功します。・・・が、アスランはもっと細かく砕かないとダメだとイザークとディアッカに呼びかけます。
「貴様!こんな所で何を!?」とアスランに詰問するイザークも前作でガンダム四天王としてブイブイ言わせていた昔を思い出したのか、表情が嬉しそうです。
俺も主役争奪戦に参加するぜ!
しかし、「今は俺が隊長だ!命令するな民間人がー!」憎まれ口を叩く癖だけは直っていません。しかも攻撃を仕掛けてきたアビスの左足を切り落とし、ガイアのシールドを真っ二つにする大活躍!
うおりゃー!
援護に駆けつけたシン・アスカも「あれが・・・ヤキン・ドゥーエを生き残ったパイロットの力かよ・・・」と成す術も無くポカーンと見守るだけ・・・・しかもここまで彼が戦っているシーンが全然ありません
主役は僕・・・だよね?
その間にも作業は進み、3凶人も帰還信号を見て撤退します。信号の光を見てうっとりとするステラ。
きれ〜
ところがまだ破砕が不十分と判断したタリアはギルバートとカガリに退艦を促し、ミネルバはユニウス7に砲撃を加えながら共に降下すると宣言します。愕然と(特にアーサー)する一同。
ためらうギルバートに「私はこれでも運の強い女です。お任せください」と根拠の無い自信を見せるタリア。カガリはアスランが戻っていないからと退艦を断ってミネルバに留まります。
エーッ!?
そのアスランは降下するユニウス7に留まって尚も作動していないメテオブレイカーの設置作業に励んでいます。撤退を促すシンにミネルバの艦首砲だけでは不十分だからと答えるアスラン。シンもアスランの手伝いに加わったその時、怪しいジンの生き残りが猛然と攻撃してきます。

「我が娘のこの墓標、落として焼かねば世界は変わらぬぅ!」
「ここで無残に散った命の嘆き忘れ、撃った者等と何故偽りの世界を笑うかぁ!貴様らはぁ!?」
「軟弱なクラインの後継者(ラクス)に騙され、ザフトは変わってしまった!」

ユニウス7で死んだ母を思い出すアスラン。
オーブで失った家族を思い出すシン。
そうしている間に遂に大気圏に突入するユニウス7。
「何故気付かぬかあ!われらコーディネーターにとって、パトリック・ザラが取った道こそが唯一正しき道だとぉ!!」
うぎぃ〜!
そのパトリック・ザラは復讐に狂った挙句、部下に生かしておけない者として射殺されてしまいましたが・・・・
ジンだってここまで頑張れるんだ!
復讐心に精神を焼き尽くされた彼らは両腕を切り落とされても猛然と襲い掛かってきます。が、シンにしがみついて自爆したジンの上半身がメテオブレイカーに当たり、そのショックで始動。
更にリーダー格の顔に傷男はアスランにしがみ付いて無理心中を図りますが、シンに蹴落とされてユニウス7に落下して大爆発!更に真っ二つになるユニウス7。
失った者への愛情が深いほど、それを奪ったものに対する怒りは、かくも凄まじい強さを発揮する物ですが、同時に己の精神をも蝕み、遂には自らをも滅ぼす諸刃の剣。今回の彼等と、前作でゲラゲラ笑いながらパナマ大虐殺を行ったザフト兵の眼つきが似ているのは作画の描き方ののせいだけではないのです。
パナマの英雄達
さて、大気圏に突入してしまい、アスランのザクを掴んで何とか脱出を試みようとするシンですが、ここで彼は悪魔に取り憑かれてしまいます。
(そーだ!僕が目立てないのはコイツがいるからなんだ!ここでコイツが死ねば僕が名実共に主人公として活躍できるんだ!)
パッ
あーれー!
しかし、悪は栄えません。シンも後を追うかのように大気圏に落下
うわー!ほんの出来心だったんだよー!
その頃、シンとアスランの凄惨な主役争奪戦を尻目にオーブでまったりと隠遁生活を送っていたキラ・ヤマトは破片の降り注ぐ空を見つめて海岸で一人たたずんでいます。
また俺の時代が来たな・・・
何に思いを馳せているのでしょうか?

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