PHASE−07 「混迷の大地」 |
前回のラストで悪魔の考えに取り憑かれたバチが当たったために、やりたくもない大気圏突入にチャレンジする破目になったピンクの携帯電話を愛用する目立てない主人公、シン・アスカ。 ミネルバではシンとアスランの位置が掴めない事に動揺を隠せませんが、タリアはやむなくミネルバの最強武装タンホイザー発射を決断。容赦なくユニウス7にぶっ放しますが2発しか撃てずにそのまま降下せざるを得なくなってしまいます。 破砕にある程度成功を収めたとはいえ、ユニウス7の破片は結局地球各地に拡散。多くは燃え尽きたようですが、被害は赤道を中心に広がると予測され、沿岸地帯に避難命令が出されます。我先に逃げ出しそうとして大パニックの世界各地。 その頃、キラとラクスも子供達と共にシェルターに避難しましたが、破片落下の衝撃がシェルター内に伝わってきて子供達が泣き出します。子供達を落ち着かせようと静かに歌い始めるラクス。 哀調を伴うラクスの歌声に乗って地球各地に落下する破片郡。壊滅する地球各地の都市、大津波に見舞われる沿岸部。 さしもの3凶人も成す術も無くボギー1ことガーティ・ルーの船窓から見守るしかありません。「死ぬの・・・?みんな死ぬの?」と激しく怯えるステラ。 ミネルバもようやく大気圏突破を果たし、インパルスとザクを探し始めます。 そのアスランは半壊状態ながらもザクで大気圏突破の快挙を果たし、同じく大気圏突破を果たしたシンのインパルスに助けられ、無事にミネルバに着艦を果たします。インパルスはほぼ無傷のようですが、ガンダムならこれくらいできて当然です。 その頃、プラントのギルバートの下には地球の被害状況の報告が上がっており、ローマ、上海、ゴビ砂漠、ケベック、フィラデルフィア、大西洋北部等々が壊滅的被害を受けたと知らされます。それをチェスの駒を弄ぶ少女の傍で語るギルバート。 「これからだよ。本当に大変なのは・・・」 ここでガンダムA1月号のコマーシャルです。「アスランサイドを描くジ・エッジ!」って・・・テレビでも十分アスランサイドで描かれているのですが・・・ さて、シンとアスランを収容し、海面に無事着水を果たしたミネルバ。生憎の曇り空ながら、大はしゃぎで大海原に見惚れるクルー達。 そんな中、アスランとイザーク隊、ミネルバのクルーの活躍で被害の規模が予想より小さかった事を讃えるカガリに「やめろよ!この馬鹿!」と食ってかかる目立たないことにフラストレーションが堪りっ放しのシンが食ってかかります。 「あそこで家族を殺されて、そのことをまだ恨んでる連中がナチュラルなんて滅びろって落としたんだぞ!」 シンの言動はオーブと地球連合(大西洋連邦軍)との戦争で家族を失った悲しみと怒りを今回の事件にかこつけて当時の指導者の娘だったカガリにぶつけているとも取れますが・・・ ともあれ、破片の落下を止め切れなかったことにじくじたる思いで去って行くアスラン。 笠にかかったシンはアスランを追おうとするカガリに前回の顔に傷男の言葉を伝え、「あんたって人は、本当に何も分かってないよな!あの人が可哀想だよ!」と捨て台詞を投げかけるシン。 だから「正しい道」を歩んだ筈のパトリックはこうなっちゃったんだってば! シン、まるっきり悪役です。 さて、この大惨事をある程度予想していたテロ組織ブルーコスモスの面々も予想外の被害の大きさに戸惑い、長老の一人は「パルテノンが吹っ飛んでしまったわ・・・」とぼやきますが、ロード・ジブリールは「あんな古臭い建物、無くなったところで何も変わりはしませんよ。」と素っ気ありません。彼の理想とする「青き清浄なる世界」とは単純にコーディネーターがいなくなる世界ではなく、自分にとって都合のいい世界の事のようです。それなら世界遺産の消失に関心が無いのもうなずけます。 一方、プラントに帰還を果たしたギルバートは早速記者会見を開き、軍を動員して災害救助活動のための部隊を地球各地に派遣します。流石に声がシャアだけあって対応が速いです。 阪神大震災当時の日本政府に彼の爪の垢を煎じて飲ませたいくらいです。 そんなギルバートの通常の3倍早い対応にも動じないジブリールは長老達にファントムペイン(ガーティ・ルーか?)が送ってきた怪しいジンの部隊がフレアモーターを使ってユニウス7を落とそうとしている写真を見せます。 勿論、彼等が落下を阻止しようとするイザーク隊やミネルバと交戦したした写真が意図的に除かれているのは言うまでもありません。 「今度こそ奴等の全てに死を!です。青き清浄なる世界のためにねえ・・・」ともう勝った気でいるジブリール。 さて、ミネルバでも主人公として目立とうと努力するシンがカガリと揉め事を起こしたとはいえ、相変わらず海の大きさにはしゃいで射撃訓練を屋外でやっています。 レイは弾着をうまく集中させていますが、ルナマリアはバラバラです。彼女の射撃の腕前は今ひとつのようです。 そこで見物していたアスランに彼の履歴を語って射撃の手本を見せてくれと迫るルナマリア。態度から見てやはりアスランファンのミーハーなのでしょうか? そこでターゲットをランダムに出現するモードに切り替え、見事全弾ど真ん中に命中させるアスラン。 しかもルナマリアのトリガーを引く瞬間、手首をひねる癖を的確に指摘します。 その様子をポカーンと見守っていたシンはアスランに問い質します。何故アスランほどの男がいつまでもオーブにいるのかと。何故それ程の力を本来守るべきものの為に使わないのかと。 力を求めてザフト軍に入った彼にしてみれば卓越した力を持っているのにそれを活かそうとしない(とシンが思っている)アスランが歯がゆくて仕方ないのかもしれません。 荒れる海をラクスと共に見守るキラ。プラントに行ったままのアスランとカガリを気遣っているのでしょうか? ラクス「嵐が来るのですね・・・」 キラ「うん、分かっている。」 |
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