PHASE−09 「驕れる牙」

開戦が迫る中地球連合軍の月面アルザッヘル基地では着々と出撃準備が進められています。戦艦に搬入される物資の中にはあのマークの入ったコンテナも・・・・、
条約違反上等
プラント政府でもアメリカ合衆国大西洋連邦の突きつけた理不尽な要求にカンカンです。
その内容は・・・・
@テログループの引渡し。
A賠償金の支払い。
B武装解除。
C現政権の解体。
D連合理事国の最高評議会監視員の派遣。
ジブリールの言いなり大統領
@に関してはテログループは全員死亡というザフトの調査報告を一度は了承したにもかかわらず、大西洋連邦の大統領はジブリールに突付かれて問題を蒸し返しています。
Aに関してはおそらく100年ローンを組んでも払い切れないような巨額を請求されたと思われます。
Bに関してはこんな要求を呑んだらプラントはブルーコスモスのテロ攻撃でソッコーで滅ぼされます。
Cに関しては仮に受け入れるとしてもギルバートの院政の可能性も残されています。
Dこれは監視員にプラントの政治の実権を握られるようなもので、事実上国家主権を奪われるに等しいことです。
大衆は乗せやすい生き物なのだよ
それに評議員の言うように戦端さえ開けば消費も拡大し、敵が明確であれば意欲も湧く。戦争は大西洋連邦とユーラシア連邦にとってこの上もなくおいしい経済活動なのです。
ハルノート(仮称)を突きつけられた声がシャアのギルバートの出した結論は「やむを得ない」です。
対話を主張しながらもプラント市民に残っている血のバレンタインのトラウマを呼び起こすギルバート。迎撃軍の展開を国防委員会に委ね、更に対話による解決策を模索することにします。

次々と出撃するザフト軍。
MSファンにはたまらないシーン
艦船ファンにはたまらないシーン
・・・・・ん?何コレ?
ずごごごご・・・
宇宙ステーション?
ずごごごごご・・・・

ドロスの3倍でかいと思われ
空母ゴンドワナ!?


いつの間にこんな超巨大空母をこしらえていたのでしょうか?ナスカ級の10倍は優にあります。ボアズとヤキン・ドゥーエという2つの宇宙要塞を失ったザフト軍にとって切り札なのは間違いありません。
ガンダムシリーズとしてはジュピトリス以来の巨大艦船です。
しかも指揮官はザフト軍きっての暴れん坊、イザークです。

その頃、オーブのプラント駐在員(と思う)の出迎えを受けたアスランは悪化する状況に憂いを隠せません。しかもプラント市民の中にはギルバートの姿勢を弱腰と非難する声も上がっているとか。一応立場としてはアスハ代表の特使ですがギルバートへの面会は難しい状況のようです。

一方の地球連合も決して一枚岩と言うわけではなく、プラントからの交渉の申し入れに応じようとしている国や、先の声明に否定的な国も少なからず存在するようです。軍を出動させながらもなお慎重な姿勢を示す大西洋連邦大統領に「プラントさえ討てば全て終わりだ」と言い放つジブリール。
それから色々と小難しいゴタクを並べ立てますが、要は自分にとって都合の悪い存在のプラントを討った後で自分に都合のいい世界を作ろうと言う計画のようです。
理想世界の裏側
「我々ロゴスの美しい庭、新しい世界システムの構築というねえ・・・」
深々とため息をつく大統領。ジブリールを快く思っていないのは明らかです。

さて、今回の我等がシン・アスカの活躍は・・・・
「ウフフ、捕まえて御覧なさい」「はっはっは!こいつぅ!」
今回は夢の中で夢の中で妹と戯れるだけです。

そして開かれる戦端。交戦状態に入る両軍。
一応まっとうな軍隊
正面からザフト艦隊にぶつかった艦隊は地球連合の正規軍のようです。

地球軍の作戦はこの本隊がザフト艦隊の主力部隊と交戦している間に奇襲用の別働隊がプラント本国を急襲して核攻撃で一気に決着をつける作戦のようです。
うきっ!
しかもこの奇襲部隊はブルーコスモスのテロ実行部隊のようです。
「この青き清浄なる世界にコーディネーターの居場所などないということを今度こそ思い知らせてやるのだ!」と鼻息荒く号令をかける猿の惑星出身っぽい司令官。
次々と出撃する核ミサイル装備の新生ピースメーカー隊(仮称)

哨戒機に発見されたものの時既に遅く、コロニーに間近まで接近する新生ピースメーカー隊(仮称)。しかも立ちふさがるのは僅か3隻のナスカ級戦艦(うち一隻はニュートロンスタンピーダーなる怪しい装備つき)。
勝利を確信し、核ミサイルを発射する新生ピースメーカー隊(仮称)。絶対パイロットはヤクをやってます
ヤクだ!ヤクをよこせ!
満を持して放たれるニュートロンスタンピーダー。消滅する核ミサイルと新生ピースメーカー隊(仮称)、そして奇襲艦隊。

しかし、この兵器、一発撃ったら終わりの使い捨て兵器らしく、しかも一基しかないようです。しかし、地球軍も核装備の部隊はあれだけなので主力は作戦の失敗を悟ってそそくさと撤退します。

戦闘が終わったちょうどその頃、待たされん坊のアスランは手洗いに立ち、そこで信じられないものを見ます。なんとキラと共にオーブにいるはずのラクスが目の前にいるではありませんか!・・・しかし、このラクス、なんだか変です。髪飾りが星型で連れているハロは真っ赤です(本来のラクスのハロはピンク)。しかもこのラクスには彼女が持っている憂いを帯びた威厳らしき物が感じられず、天真爛漫と言う感じです。しかし、アスランの動揺振りから見るに、ラクスはラクスのようなのですが・・・・
にせラクス
「ですから、核攻撃隊は全滅したんですよ!一機残らず、跡形もなく!」と言うあてつけがましい報告に愕然とするジブリール。これで彼の「自分に都合のいい世界システム構築大作戦」無期延期決定です。
俺のバラ色の人生設計が・・・
ラクスが去った後、アスランがポカーンと佇んでいる所に通りかかるギルバート。早速面会に入ります。してやったり!と言う感じのニヤリ笑いが気になりますが・・・

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