PHASE−11 「選びし道」 |
冒頭、自信満々で始めた戦争が大失敗に終わり、ロゴスの長老達に吊るし上げられるテロ組織ブルーコスモスの盟主、ロード・ジブリール。長老達も「君の書いたシナリオはコメディなのかね?」と嫌味タラタラです。 ジブリールの抹殺をほのめかす長老達に「あんな物(ニュートロンスタンピーダー)を持つ化物が宇宙にいて一体どうして安心していられるのです!」と屁理屈をこねて画面一杯に写ったロゴスのメンバー達に対し、戦争継続を宣言するジブリール。 一方のプラント最高評議会も国防委員会の提案した案件を積極的自衛権の行使として了承する事を満場一致で決定します。世界は再び戦争に向けて動き出します。 オーブ内閣府ではカガリが大西洋連邦との同盟締結に猛反対しますが、現状を考えれば、同盟を拒否する事はできない相談です。閣僚達が嫌でも同盟を締結しないとまた 「同盟ですめば、まだその方が良いと何故お考えになれませぬ?」とウナトに諭され、更に「我々がしてはならぬ事、それは国を焼く事です。伝統や正義、正論よりも今の国の安全と国民の事をお考え下さい。代表。」と言われればカガリも引下がらざるをえません。 元々相手はタチの悪いキチガイがバックについている大西洋連邦です。ウナトも本心はどうあれ、国体の維持と国益の確保は何をおいても優先させなければならない課題。元々国家の正義とは小を捨て大を取る物。となればカガリを送り届けてくれたミネルバの立場は悪化を免れません。 閣議の後、なれなれしくカガリの肩を抱き、更に額にキスをするユウナ。アスランがいない間に積極攻勢に出て一気にカガリを落とそうと試みますが・・・・ アスランに大きく水を開けられた事に気付いたようです。 その頃、ミネルバではタリアとアーサーが今後の方針について話し合っています。カーペンタリア基地に連絡をつけるべきだというアーサーに火種になる事は避けて艦の安全に万全を期すべきだと言うタリア。焦る気持ちはアーサーと同じなのでしょうが、指揮官らしく泰然自若としています。 所変わってプラントではアスランの部屋にイザークとディアッカが訪れます。再開早々ヒステリーを爆発させるイザーク。聞けばアスランの護衛監視のために前線から呼び戻されたとのこと。早速3人で墓参りに出かけます。 ミゲル、ラスティ(前作第1話で戦死したアスラン達の同僚)、そしてニコルの墓に花を供え、敬礼する3人。 「アスラン・・・」 「テメエぶっ殺してやる!」 お互いに情報を交換した後、アスランにザフトに戻ってくるように促すイザーク。 「俺だってコイツ(ディアッカ)だって本当ならとっくに死んでいる身だ。」と語るイザーク。 どうやら、あの時(前作第13話)で腹いせに民間人の乗った船を撃った事が上層部にばれた様です。戦場での捕虜虐殺は大いに奨励しても流石に民間人の乗った船を(知らなかったとはいえ)撃ち落すのは、やはりザフト軍でも死罪に相当するようです ディアッカはご存知のとおり敵軍(脱走したアークエンジェル)に寝返った事で反逆罪に問われて法廷に上がったようです。 しかし、声がシャアのギルバートが彼等を弁護してくれたおかげで幸いにも無罪となったようで。 「だから、俺は今も軍服を着ている。それしかできる事は無いが、それでも何かできるだろう、プラントや、死んでいった仲間たちのために・・・だからお前も何かしろ!それ程の力、ただ無駄にする気か?」 イザーク、ちょっと見ない間にナイスな奴になったね! その頃、オーブでもいつの間にか左腕の生えてきたアンドリュー・バルトフェルドがミネルバに匿名の秘密通信を送り、アンドリュー・バルトフェルドからの伝言と称してタリアに出航するように促します。 通信妨害が激しくてカーペンタリアとの連絡がつかないまま、遂に出航を決意するタリア。 オーブ政府もプラントの積極的自衛権の行使の宣言を受けて、遂に大西洋連邦との同盟締結を決定します。 ミネルバを訪れ、タリアに挨拶を済ませてきたカガリと鉢合わせした妹ラバーの傀儡主人公、シン・アスカ。オーブ政府が、かつてオーブを侵略した大西洋連邦と同盟を締結した事を激しくなじり、わざと肩をぶつけて去っていくシン。 「敵に回ると言うなら、今度は俺が滅ぼしてやる!こんな国!」 と勢いに任せてとてつもない暴言を吐くシン。 この馬鹿者はそれが彼自身の手で自分と同じ境遇の孤児を何千人と作る事だという事を全く意識しないで吐いたのでしょう。本当にそんな事をしたら、今度は彼がシンへの復讐に燃える地球軍のパイロットとなった孤児達に命を狙われる事になる、すなわち復讐の連鎖を繰り返す事になると言う事を自覚していないに違いありません。ザフトの赤服とはいえ、所詮若干16歳の小僧。大局を見る視野など持っているわけがありません。それはとにかく・・・ 誰かコイツ修正しろ! カガリに付き添っていた警備兵もシンと、彼を咎めようともしないレイとルナマリアに眉をひそめています。 すったもんだはあったものの、大洋に漕ぎ出すミネルバ。 内閣府に戻った落ち込みがちのカガリを甘い言葉で励まし、「僕がいるよ。君を支える。夫としてね。」と指輪をプレゼントしたアスランに対抗して一気に結婚に持ち込もうとするユウナ。 カガリの運命や如何に? |
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