PHASE−12 「血に染まる海」

*この回は何故か急に調子の悪くなったデッキのおかげで録画できず、記憶を頼りに書いています。

カーペンタリア基地との連絡が取れないまま、やむなくオーブを後にしたミネルバ。
その前方には腹黒宰相・ウナトの差し金と思しき、大西洋連邦の大艦隊が現れます。
そしてミネルバの後方には腹黒息子・ユウナの指示により出撃してきたオーブ艦隊が・・・しかも砲口をミネルバに向けています。

オーブ政府の意図は正式な条約締結を前にして、ミネルバを差し出して大西洋連邦の心証を良くしておこうというつもりのようです。もちろん正式に条約を締結していないので法律上はまだオーブとプラントは友好国。ミネルバを直接攻撃するわけにもいかず、に領海内で待機です。
ヤル気ないオーブ艦隊
前門の虎、後門の狼という最悪の事態に陥ったミネルバの艦長・タリアは腹をくくって強行突破を決意します。早速出撃するシン、ルナマリア、レイ。オーブの領海を出た途端、攻撃を開始するウィンダム軍団。
跳べウィンダム
今までの不遇ぶりを払拭するかのようなインパルスの活躍に業を煮やした地球軍艦隊司令官は取って置きの新兵器の出撃を命じます。
この司令官、結構旧弊な考えの持ち主らしく、MSのことを「ザフトの模造品」呼ばわりしています。
満を持して出撃する巨大なグラブロの子孫のようなモビルアーマー・ザムザザー。しかもコイツ、空を飛びます。今までのMSやMAが基本的に一人乗りだったのに対し、こちらは3人乗りです。きっと指揮官、操縦士、砲手という役割分担のなのでしょう。運用思想は戦車に近いかもしれません。しかもパイロットスーツが先代3凶人と同じです。どうやらあのスーツ、特殊な機体にのるパイロット専用の特別あつらえのようです。
蒼き力、押し潰せ!ザムザザー!(11話予告より)
これでこそモビルアーマーだ!
いきなり現れた怪物にビックリのタリアは早速タンホイザーの発射を命じます。相手が本格的に動き出す前にさっさと片付けようという判断の早さは流石ですが・・・
バリヤーを張ったザムザザーには全然効きません。インパルスの攻撃も全く効果無し。あっという間に危険域に入るインパルスのエネルギー。
頑張れシン!万が一この化物を一人で倒せたら傀儡主人公と呼ぶのはやめてやる!!

ミネルバも敵艦隊の執拗な攻撃を受け、青息吐息の状態です。後退を続ける内に一度離れたオーブの領海との境にさしかかってしまいます。
それをオーブの軍司令部で督戦していたユウナはミネルバに対して警告の威嚇射撃をするように命じます。領海に侵入したら攻撃してもよいとも。
何事もオーブのためだ
命令を受け取ったオーブ艦隊指令は「国を焼いた相手に味方し、国を救おうと努力した艦を撃て」という余りにも無体な命令に嫌悪感を隠せません。「恩知らずと言う言葉は政治の世界には無いのか・・・」と愚痴りつつ、命令に従いながらも「私は軍人だ。政治家ではない。」と言ってミネルバには絶対当てないように命令して砲撃を開始します。
臨機応変は現場の特権なのだよ
一方、司令部に怒鳴り込んできたカガリに対してユウナは彼女に初めて厳しい言葉で諌めます。
「オーブは貴方の玩具ではない!いい加減感傷で物を言うのはやめなさい!」と。
ウナトにしろユウナにしろ、考え方は故ウズミとは違えど、オーブの国体の維持と国益の確保は国を司る政治家として最優先課題と考えているでしょう。勿論彼等は彼等でオーブを支配したいという権勢欲やカガリに対する下心は相応にあるでしょう。しかし、それもオーブという国があっての事です。
この腹黒親子が単なる権力欲に取り付かれた悪徳政治家で終わるか、それとも、どういう末路を辿るにせよ、オーブを守るために相応の成果を残すのか、今後の展開が気になるところです。

それはさておき、ミネルバが撃たれた事に気をとられたシンはザムザザーにつかまり、足をへし折られてしまい、更にエネルギーが切れてフェイズシフトダウンを起こしてしまいます。
更に海面に向けて叩き落されるインパルス。シンの脳裏には今までの人生が走馬灯のように・・・そして夢で見た妹の笑顔が浮かんだ途端、彼の中で種が割れます
お兄ちゃん迎えに来たよ〜
海面に激突する寸前に体制を建て直し、ミネルバにデュートリオンビームの照射とソードシルエット、スペアのレッグフライヤーの射出を指示します。瞬く間に復活するインパルス。

ザムザザーを斬殺し、今まで目立てなかった恨みを晴らすかのように死ね死ね死ね死ねみんな死ねといわんばかりに斬艦刀をぶん回して地球軍艦隊を斬りまくるソードインパルスガンダム。
ミネルバのクルーもオーブのユウナ達も溜まりに溜まったシンの目立てなかったストレス解消の余りの凄まじさにポカーンと見守る以外成す術がありません。そそくさと退却する地球軍の残存艦隊。

シン・アスカ・・・やはり腐っても主人公です。
約束どおり、これ以後傀儡主人公と呼ぶのはやめます

その頃、再びザフトの赤服に袖を通したアスランは声がシャアのギルバートに「君は君の思いにだけ忠誠を誓っていればいい。」と励まされた後、ミネルバと合流するように命じられます。
主人公の座を奪取する為に星の海に飛び出すセイバーガンダム。アスランは果たして己の道を見つけ出す事ができるのでしょうか?


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