PHASE−14 「明日への出航」 |
今回から新オープニングテーマ「PRIDE」に変更です! 「またおうちこわれちゃった・・・」 折角引越しがすんで落ち着いたばかりだというのに、またしても家無き子になってしまったラクス一党。 特殊部隊は撃退したものの、ザフトの正規軍にしか出回っていないはずの新型機のアッシュがラクスの命を狙って来たと言う事実に動揺を隠せないアンディ達。とりあえずプラントに引っ越す計画は棚上げです。 しかも、どういうわけか軍も警察も現場検証に駆けつけてくる気配がありません。 そこに「まあまあまあまあ」と連呼しながら訪れてきたカガリの侍女のマーナ。 そう、前作第25話でカガリを無理矢理ひん剥いてドレスに着替えさせたあの人です。 「アタくシ人目につかないようにこっそりと来たんですよ!」 ・・・・・・ 「だったらリムジンで来るなよ・・・」「まったくですわ!」 カガリが結婚式のためにセイラン家に入ってしまったのでマーナがキラ達への手紙をこっそりと預かってきたのだとか。 あの男女のカガリが? あのオテンバのカガリが? あの獰猛なカガリが? あのドレス嫌いのカガリが? あのピンクのガンダムに乗っていたカガリが? 結 婚!? カガリには一番無縁そうな単語だと思われていただけに、 一同が「エ しかし、マーナはセイラン家が事を強引に進めたことに大いに不満のようで、オカメ顔を朱に染めてアンディに詰め寄ります。オカメの相手をアンディに任せて手紙を広げるキラ。 見事な日本語で書かれた文面を簡単に要約すると・・・ 「ユウナと結婚するのはとっても嫌だけど、国の代表としての義務を果たさなければならないから仕方ない。だからアスランがくれた指輪をキラの手で彼に返して欲しい。」 ・・・・と言う事です。封筒にはアスランがカガリに贈った指輪も同封されていました。 その頃、結婚式の会場の準備がオーブのどこぞの場所で慌しく行われていました。 オーブのルーツは紛れも無く日本。結婚式の進行はその日本の古式にのっとった(例えば天皇家の結婚式のような)形で進行するのかな思いきや・・・・ 何やら南米の古代アステカ(マヤだったかな?)文明を思わせる祭壇です。 まさか結婚式の時に生贄の心臓を太陽に捧げる儀式なんてしませんよね? で、控え室でアスランとの思い出に浸った後、いよいよ結婚式に臨むカガリ。 この結婚はどこからどう見ても典型的な政略結婚ですが、オーブの偉大なカリスマであったウズミの娘という名を持つアスハ家のカガリと、現在のオーブの実権を握っているセイラン家のユウナ。純粋に政治的な見地から見れば、名と実が一つになるとう、これ以上理想的な結婚は無いでしょう。 それを考えれば、カガリがどれだけユウナとの結婚が嫌でも長髪フェチのユウナがカガリの髪型に不満があっても、二人の乗った車がヘンテコなデザインなのも全て些細な事です。 その頃・・・・・ マリュー「でも、本当にそれで良いのかしらね?」 キラ「ええ。・・・てか、もうそうするしか無いし。」 ・・・とカガリの結婚に納得せざるを得ないとも取れる会話をしながらエレベーターで地下に降りる二人。 降りた先にはあの艦が・・・続々と集まる懐かしい面々。戦装束に身を包み、子供達と別れを惜しむラクス。 「だから行かなくっちゃ・・・またあんな事になる前に・・・・」 人々の歓呼の声に包まれながらメインストリートを進むカガリとユウナのヘンテコカー。ユウナに促されて渋々観衆に愛想笑いするカガリ。 ユウナとの結婚はカガリが受け継いだウズミの遺志を抹殺され、オーブが大西洋連邦の事実上の属国になってしまうということ。 そして、彼女の本当の望みは花嫁衣裳を着た自分の隣が長髪フェチのヤサ男ではなく、アスラン・ザラであったこと。カガリの涙は自分の目指した物と決別せざるを得ない無念の涙なのでしょうか? 「うれし泣きだよねえ?当然。その涙は・・・」 ユウナもカガリの涙の意味はそれとなく察していたのでしょう。あえて意地悪く問いかけるところが悪役のツボを押さえています。 こうして 思えば式場が生贄の祭壇にそっくりなのはカガリが政略結婚の生贄に供されたと言うイメージを演出する為なのかもしれません。 結婚式が進む中、もう一つの儀式も密やかにに進行していました。 地下ドックで発進準備を進めるアークエンジェル。アンディが実にウキウキしながら作業を進めています。ラクスはかつてカズィが座っていた席でオペレーターを務めています。 マリューはアンディに指揮官席に座るよう勧めますが、「そこはやっぱり貴方の席でしょう。ラミアス艦長。」と返されます。そう、アークエンジェルの指揮官席は彼女が一番似合います。キラも母との別れを済ませた後、ラクスのそばに佇みます。 水中ゲートからゆっくりと発進するアークエンジェル。それを見送るマルキオ、キラの母、そして子供達。 荘厳なオルガンの音が響き、腹黒宰相・ウナト以下、高位高官たちが見守る中、粛々と進行する結婚式。 勇ましいBGMが流れる中、大空に向かって上昇するアークエンジェル。そして何をおっぱじめる気なのか、発進するフリーダム。驚くオーブ軍。 アンノウンといってもアークエンジェルとフリーダムは見間違えようがありません。ましてや自軍が匿っている艦とその搭載機がめでたい結婚式の日に何故?という動揺も隠せません。とにかくも出撃するオーブ軍の新型MS・ムラサメ。 いよいよクライマックスに差し掛かった結婚式。ちなみに司祭が口にしたハウメアと言うのは、オセアニア神話に登場するハワイの豊穣の女神であり、多産であり、また、何度も生まれ変わっては、自分の子孫と結婚したといわれているとか。 オーブは南国に位置するので、周辺国との融和を図るためにその地方の神話の神々も自国の宗教形態に取り入れているのかもしれません。 いよいよ最終段階の結婚式。 司祭「互いに誓いし心に偽りは無いか?」 ユウナ「はい」 ちょっと声が上ずっているかな? そしていよいよカガリが「はい」と言う番になったその時・・・・ 祝砲を撃つために祭壇の左右に控えていたM1アストレイを蹴散らし、式場に殴りこんできたフリーダム。大混乱の式場。びびってカガリの背中に隠れるユウナ。図らずも臆病な本性をさらけ出してしまっています。 手を差し伸べ、カガリをやさしく掴むフリーダム。泡を食って逃げるユウナ。 そして颯爽と飛び去るフリーダム。 完全にパニックに陥ったユウナは「何をしている!撃て!馬鹿者!」とそばにいた士官に掴みかかりますが、「下手に撃てばカガリ様に当たります!」と指摘され、どうしようも無い事を悟ります。 去っていくフリーダムを睨みつつ、声にならない声でうめくユウナ。 こういう場合、花嫁を目の前でかっ攫われた花婿という構図はひたすら惨めで見る者の涙と笑いを誘いますが、あそこでカガリを自分の背中にかばっていれば彼にも少しは同情の余地があったのですが・・・。 カガリをコクピットに乗せ、追ってきたムラサメを蹴散らすフリーダム。ムラサメはZガンダムのように飛行機形態からMS形態に変形するMSですが、今回は変形シーンはお預けです。 同じ頃、海上に着水したアークエンジェルを遠巻きに包囲したオーブ艦隊に「フリーダムが結婚式場からカガリ様を拉致したから慎重に対応せよ。」という意の通信が入ります。指揮官は前々回でミネルバに対する攻撃を手加減するよう指示したトダカ一佐です。 カガリが拉致されているとあらば攻撃できるわけがありません。無事フリーダムを収容したアークエンジェルは大空に飛翔・・・するかと思いきや、海中に潜行します。対応に慎重を要さなければならないオーブ軍はただ見ているしかありません。 新エンディングテーマ「Life Goes On」が流れる中、アークエンジェルに最敬礼するトダカ一佐以下オーブ艦隊の艦長達。 「頼むぞ、アークエンジェル!カガリ様とこの世界の末を・・・」 シン「ねえ知ってる?僕主人公なんだぜ!」 ステラ「えー!?うそでしょ〜今回出番全然無かったじゃない。」 |
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