PHASE−16 「インド洋の死闘」 |
インド洋をミネルバの墓場にすべく、出撃準備を整えるファントムペイン御一行。 更にネオはインド洋の地球軍(大西洋連邦か?)の前線基地にウィンダム部隊を供出するよう強要します。 これに猛反発する司令官。彼の部隊は現地住民を強制労働させてカーペンタリア基地攻略のための橋頭堡となる基地を建設するために派遣されたからと言って供出を断ろうとしますが、ネオは強制労働の現場監督をやっている司令官よりも格が上のようで、ガイアを基地の守備に置くという交換条件で無理矢理押し切ります。 三凶人も出撃体制を整えますが、飛べなくて泳げないガイアに乗っているステラはお留守番です。ふてくされるステラをなだめるスティングとネオ。そんなステラが拾われた子犬のように見えるのは私だけでしょうか?? こうして颯爽と出撃するカオス、アビス、ウィンダム軍団、そしてネオのウィンダム。悔しそうに見送る現場監督。 一方のミネルバは本来重力圏では空を飛べないのか、あるいは随伴のボスコロフ級潜水艦、ニーラゴンゴに合わせているのか、海上を航行しています。発令される警報、出撃するMS隊・・・とはいっても空をまともに飛べるのはシンのインパルスとアスランのセイバーだけなのでレイとルナマリアはお留守番です。 敵が30機の大編隊と聞いて流石に一瞬びびるタリア。近くに母艦がいないと聞いてアーサーはミラージュコロイドかと疑いますが、タリアの言によれば海上でミラージュコロイドはありえないとのこと。海上艦が姿を消しても航跡だけは消せないという事でしょうか?関係ないけどいつもアーサーは自分の席に座らず、メイリンの傍です。 「アーサー!なんで貴方はいつもいつも自分の席に座らないの?」 「え・・だってボク、メイリンの傍じゃないと寂しくて死んじゃうから・・・」 「くっそ〜副長っていいなあ・・・」 出撃前にアスランと打ち合わせするタリア。彼女はアスランに対して命令権はないらしいのですが、それはタリアとアスランが同格という事でしょうか?そういえばアスランの制服は以前と同じ赤ですが、パイロットスーツの色は高官クラスが着用する制服と同じ紫です。ザフト軍は明確な階級がないのでその辺りはなんだかややこしく感じます。何がともあれ、アスランは今はこの艦の搭乗員だからとタリアを立てる形で出撃後の指揮を彼女から委ねられます。不平満々で共に出撃するシン。 いつものようにたっぷり時間をかけてフォースインパルスガンダムに合体して、戦闘に入るシン。 アンノウン(セイバー)の機体を見つけ、先走るように攻撃を仕掛けるスティング。 「ま、いっか」とあっさりとスティングの独断専行を許し、インパルスに攻撃を仕掛けるネオ。 「こんな奴等に殺られるか!」と景気良くウィンダムを落としまくるシン。流石に腐っても主人公だけの事はあります。そんなシンに雲をうまく利用して攻撃するネオ。「あんまりいい気になるなよ!ザフトのエース君!」 ネオは単機で戦わず、数の優位を活用して集団戦でシンを追い込みにかかります。焦るシン。「出すぎだぞ!」といいつつもカオスにかかりきりで助けに行けないアスラン。カオス自慢の機動兵装ポッドも重力下では単なるミサイルポッドのようです。 一方、ニーラゴンゴの艦長と相談しながら敵の基地の所在を疑うタリア。しかし、艦長はカーペンタリアの鼻先に敵の基地があるわけはないと否定します。でもあるんだよね。建設中だけど。 そこに満を持して襲い掛かるアビス。ニーラゴンゴも慌ててグーンを迎撃に出しますがあっさりと蹴散らされます。足手まといだっただけに使えません。 「あっははっは!ゴメンね!強くてさ!!」 いいよアウル。俺ザフト嫌いだから。 レイとルナマリアもアビスを迎え撃つべく、バズーカを手に水中に入ります。水中専用のバックパックの設定が間に合わなかったのか、バックパック無しです。 その頃、シンはアスランの指示も聞かず、完全に頭に血が上って群がる敵を蹴散らしながらネオのウィンダムを追い回します。それまでずっと戦闘を見守ってきたステラもネオのピンチ(に見えたらしい)に黙っていられなくなり、基地の警備をほっぽり出して戦場に向かいます。 水中では最後のグーンが沈められ、レイとルナマリアはアビスに攻撃を仕掛けますが、バズーカじゃ当たりません。当たっても効いたかどうかかなり怪しいのですが・・・ 「はっ、そんなんでこのボクを殺ろうって?なめんなよ!こらぁ!!」 アウルの気迫にびびって道をあけるレイとルナマリア。コイツ等も使えません。 「ぶっ殺すぞ!ゴルァー!」 「あひ〜お助け〜!」 「この腰抜け共がぁ〜!」 インパルスの強さに流石に困ったネオはとりあえず逃げ出します。ネオを追うシンに襲い掛かるステラ。ビームサーベルを抜き、ガイアと対峙するシン。アスランの言葉は右から左です。 ガイアとチャンバラしながら森に入るインパルス。その先には例の建設中の基地が・・・慌ててなけなしの装備で迎撃に出る基地守備隊。慌てて逃げ出す強制労働させられていた現地住民。 逃げられると懲罰されるからか、丸腰の住民に向かって発砲する警備兵。それを目の当たりにして家族の死を思い出し、ぶち切れるシン。相変わらずカオスにかかりきりのアスラン。 遂に最後のウィンダムが撃墜され、撤退を決意するネオ。文句を言うアウル。 ネ「借りた連中が全滅だ!拠点予定地にまで入られてるしな。」 ア「えーっ!?何やってんだよ?ボケ!」 ネ「言うなよ、お前だって、大物は何も落とせてないだろ?」 その一言がアウルの闘争心を更に掻き立てました。瞬く間にニーラゴンゴを撃沈するアウル。 悔しがるタリア。「アヒャヒャヒャヒャ」と哄笑して上機嫌で去っていくアウル。 そしてネオ達に置き去りにされ、強制労働に駆り出した住民を虐殺した地球軍の運命は悲惨でした。怒り狂ったシンに蹂躙され、成す術もなくゴミ屑のように蹴散らされる兵士達。丸腰の住民を虐殺した後だけにあまり気の毒とは思えません。 「テメエ等皆殺しだー!」 どかーん! 「死ぃ〜ねぇ〜!」 どかーん!「うぎゃぁ〜」 どかーんどかーんどかーん! 兵士達の悲鳴が響く中、戦闘力を失った基地を破壊して回るインパルス。やめるよう呼びかけるアスランですが、戦う力の無い相手を思う存分蹂躙するのはザフト軍の常識です。 しかし、流石に主人公だけあって最後にいい事をするのも忘れません。基地の金網を引き抜いて住民の逃亡を助け、再開に喜ぶ家族を見て満足そうなシン。そしてミネルバに戻った彼を待っていたのは・・・ ぱちーん! 修正キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!! 遂に目立てない腹いせに傍若無人の限りを尽くしてきた悪の主人公(は?)に正義の鉄槌が下ったのです! 「殴りたいなら別にかまいやしませんけどね、でも俺は間違った事はしていない!あそこの人たちだってあれで助かったんだ!」 更にもう一発お見舞いするアスラン。いいぞいいぞ!それ!次はキックだ!! 「戦争はヒーローごっこじゃない!自分だけで勝手な判断をするな!力を持つ者なら、その力を自覚しろ!!」 「だからお前は俺よりコマが小さいんだ!」 (くっそ〜いつかぶっ殺してやる・・・・) 確かにシンがあそこで基地を完膚なきまでに破壊しても、領土的野心を持たないのが建前のザフト軍が彼の地に進出して住民を守ることはできません。となれば、また新たな部隊が派遣されてまた住民達をこき使って新たなカーペンタリア攻略基地を建設しにかかるでしょう。むしろ後から来た部隊の方が住民にもっと酷い抑圧をするかもしれません。シンのやったことはヤブヘビになってしまう可能性の方が高いのです。とはいえ、目の前で完全武装の兵士に丸腰の住民が虐殺されているのを力があるのに見過ごすというのも、16歳の少年にとってはできない相談であることも確かなのです。 シンの行為は間違いじゃないが、正しいともいえないという所でしょうか・・・・ |
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