PHASE−17 「戦士の条件」 |
14話でカガリを強奪して以来、海底に身を潜めていたアークエンジェルのラクス一党。しかし情報収集だけは怠っていなかったようです。地球各地のニュースをモニターに映し出して状況分析に励みますが、入ってくるのは地球連合側のニュースばかり・・・しかも地球連合各国もそれぞれが大小の内紛を抱えているようで足並みをそろえてプラントと全面戦争なんて状況ではないようです。 水族館でシロイルカが赤ちゃんを産んだなんてニュースは気休めにもなりません。喜んでいるのはマリューだけです。で、肝心のプラントはどうかというと・・・・ ・・・・チャンチャカチャンチャカチャンチャカチャンチャカ・・・・(ヘイ!) しずかなぁ〜♪(ヘイ!) このよるにぃ〜♪(ヘイ!) (;゚_゚;)!? あなたをぉ〜まぁってるのぉ〜♪(ヘイ!) 私より乳でかそう・・・ あのときぃ〜♪(ヘイ!)わすれたぁ〜♪ (ヘイ!) (;゚_゚;)!!?? ほほえみをぉ〜♪(ヘイ!)とりにきてぇ〜♪(ヘイ!) (;゚△゚;)・・・・・ あれからぁ〜すこしだけぇ〜じかんがすぎてぇ〜♪ (ヘイ!ヘイ!ヘイ!ヘイ!) おもいでがぁ〜やさしくぅ〜なぁったねぇ〜♪ (ラクスゥー!) ふぅ・・・あっちよりこっちのラクスのオッパイがちいさいなんて・・ ほぉしのぉ〜ふるばしょでぇ〜あなたがぁ〜わぁらぁっていることをい〜つもぉ〜ねがぁってたぁ〜♪ いまとぉくてぇもぉ〜♪ (エルオーブイイーラークス!) またあえるぅ〜からぁ〜♪ ラクスの十八番「静かな夜に」のアレンジバージョンを自慢のオッパイをプルンプルン振るわせて歌い狂い、踊り狂うミー・・・ラクス。どうやら軍人の為の慰問コンサートのようです 「勇敢なるザフト軍兵士のみなさーん、平和のため、わたくし達も頑張りマース!」 (オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛!) (;゚д゚;)・・・・・ 客席には確実に5万人はいます。 たぶん9割9分9厘男です。 きっとその内の3割くらいはヒゲ面です。 会場の温度は野郎達の熱気で確実に30℃超えてます。 自分のニセモノの狂気すら感じさせるコンサートを目の当たりにした本物のラクスの感想は・・・・ 「皆さん、元気で楽しそうですわ・・・」と顔だけはにこやかですが目が笑っていません。 チャンドラが本気でびびってます。ラクスはカガリのように感情をストレートに表現するタイプではありませんが、たぶん怒りのあまりブチ切れてます。 しかし、何とかしたくても今は何もできません。 彼等は現在スカンジナビア王国に匿われているらしいのですが、情報不足で、今後の方針も具体的に決まっていないまま下手に動いても意味はありません。 ラクス一党も、始めはプラントの議長で声がシャアのギルバートの優れた政治力と指導力に好意を寄せていたようですが、ラクス暗殺未遂事件の首謀者の可能性が極めて高いのでプラントに味方することは躊躇っているようです。キラも前大戦でフリーダムを駆って散々コケにしたザフトに味方するのもバツが悪いでしょう。ましてや自分の女を殺されそうになったのだからギルバートを信用できないのも無理はありません。 かといって、たちの悪いキチガイ(テロ組織ブルーコスモス)がバックにいる大西洋連邦に味方するなど論外です。しかもカガリをさらって大西洋連邦に味方したオーブ政府に大恥をかかせてしまったので尚更です。 どちらにつくにも決め手が無いまま、とりあえず潜伏を続けざるを得ないラクス一党。 一方、ニーラゴンゴという足手まといが早々にいなくなってくれたおかげで大幅に所要時間を短縮できたためか、その後は順調に航海を続け、ザフト軍マハムール基地に到着したミネルバ。 MSデッキではようやく味方の基地にたどり着いた安心感からか、ヨウランとヴィーノがミー・・・ラクスのことを話題に上げてます。雑談をしながらも仕事の手を休めないのがさすがです。 彼等のミー・・・ラクスに対する評価は・・・ 曰く、前よりも若返った感じがする。 曰く、衣装がバリバリにエロくなった。 曰く、オッパイが結構デカイ。 曰く、彼女の婚約者のアスランが妬ましいのでセイバーのケーブルを引っこ抜こう。 そしてその会話は全てアスランに筒抜けでした。 そんなアスランを視線でぶっ殺そうとじーっと睨み続けているガキな主人公、シン・アスカ。 アスラン党なルナマリアのお説教にも耳を貸す気配がありません。 シン!オイタしちゃダメでちゅよ! なんだよ〜ボクちゃんわるくないよ〜 ふっ・・・・・ 基地司令官、ヨアヒム・ラドルの出迎えを受け、早速状況の説明を受けるタリア、アーサー、アスランの3人。彼の言によればこの土地はコーヒー豆だけはいい物が手に入るとか。 マハムール基地のザフト軍はメイリンのウエストのように厳しい状況に立たされているようです。 スエズの地球軍の戦力は流石に強大で、それを破るには軌道上からの大降下作戦が一番らしいのですが、ラドルの提案は議会を通らないようです。 彼は今の議長と評議会の方針を支持していると言っていましたが、タリアとアスランは議長直属の特務隊の人間。彼の本心がどうあれ、初対面でフェイスの人間に本音が言えるわけありません。殊更にそういう発言をする事によってさりげなく議長の覚えを良くしようという思惑があるのかもしれません。 ともあれ、当面の目的はジブラルタルへのルートの確保ですが、地球軍のスエズ、ガルナハン、そしてザフト軍のマハムールに囲まれた地帯は例のユーラシア西側地域。ガルナハンを地球軍(おそらくユーラシア連邦軍)が強引に占領して地元住民に酷い弾圧を加えて抵抗勢力にも睨みを効かせているとのこと。当面はここを落とす事がスエズの地球軍に対して優位に立てる条件なのですが、問題があります。 唯一の進行ルートにある渓谷の頂上に陽電子砲・ローエングリンを設置した一大要塞を築き、しかもあのザムザザーに装備されていた根性バリアー・リフレクターを装備したMA・ゲルズゲーを配置し、侵攻を試みたザフト軍を撃破したとか。何がともあれ、そこを突破しないとジブラルタルには行けません。こうしてラドル隊と協力して要塞撃破作戦の準備に取りかかるミネルバ。 そしてミネルバでもメイリンがウエストがルナマリアより太いという大問題に直面していました。ルナマリアのスカートがはけず、悔しがるメイリン。 クンクン・・・お姉ちゃんのニオイ・・・ ふぬぅぅぅぅぅ! ワタシハオネエチャンヨリ・・・デブ! ぶひ〜ん! アスランも彼の抱える問題=シンを何とかするため、彼と対峙します。 アスランに対して抱いていた不満をぶつけるシン。 アスハの護衛をしていた男が出戻ってきてフェイスになって自分の上官になった事が気に入らないようです。 「やってる事、メチャクチャじゃないですか!貴方は!」 ・・・友好国(だった)の国家元首に対して暴言を吐きまくった餓鬼の言うセリフじゃないと思うんですが・・・ 「君はそんなんだから俺よりコマが小さいんだよ。」 「ぶ〜」 それでも彼の主張を認めるアスラン。言い返されると思っていたのに虚を突かれるシン。 ア「だからだと言いたいのか?だから俺の言う事など聞けない、気にくわないと、そういうことか?」 シ「あ・・・いや・・・」 ア「自分だけは正しくて、自分が気に入らない、認められない物は皆間違いだと言う気か?君は?」 もう完全にアスランに主導権を握られています。シン、著しく不利です。 (中略) ア「自分の非力さに泣いた者は、誰でもそう思うさ。たぶん・・・」 家族を失った怒りと悲しみでザフトに渡り、ガンダムという力を手に入れたシンに血のバレンタインで母を失い、ストライクガンダムとの戦いでニコルを失った2年前の自分を重ね合わせるアスラン。 ア「けど・・・その力を手にしたその時から、今度は自分が誰かを泣かせるものとなる・・・それだけは忘れるなよ・・・」 アスランの言葉にハッとなるシン。カガリに「オーブを滅ぼしてやる!」と怒鳴った事を思い出したのでしょうか? ア「俺たちはまたすぐ戦場に出る。その時にそれを忘れて勝手な理屈と正義でただ闇雲に力を振るえばそれはただの破壊者だ。そうじゃないんだろ?君は?俺たちは軍の任務に行くんだ。ケンカに行くわけじゃない。」 シ「そんな事は・・・分かってます!」 そういう風に言う人間に限って分かっていないものです。 ア「ならいいさ、それを忘れさえしなければ、確かに君は優秀なパイロットだ。」 ここでさりげなくシンを褒める事を忘れないアスラン。2年の歳月は彼を確実に成長させています。前作でイザークという元々同僚で人の言う事に耳を貸さない男が一時的に部下になった事が今回のシンの扱いに活かされているのでしょうか? ア「でなけりゃあ、ただのバカだがな。」 最後に余計な事を言うのは若さゆえでしょうか? それでもアスランの言葉はそれなりにシンに響いたようです。 |
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