PHASE−18 「ローエングリンを討て!」 |
冒頭、ガルナハンに陣取る地球軍のローエングリンを破壊するべく進軍するザフト軍に現地協力員として一人の少女・コニールが合流します。 アスランやアーサーとブリーフィングルームに入ってきた少女を見て「子供ジャン」と早速ケチをつける常に誰かにケンカを売らないと気が済まない主人公、シン・アスカ。 早速ガルナハン、ローエングリン突破作戦の説明に入ると宣言して後はアスランにお任せのアーサー。 が、アスランの作戦の説明もまともに聞こうとしないシンにさりげなく彼一人にお任せしようと言い出すアスラン。慌てるシン。やはり役者が違います。 そこでアスランはコニールに彼女の持ってきたデータを渡すよう促しますが、シンの態度に腹を立てた彼女はアスランにやって欲しいと言い出す始末。場の空気を読もうともせずに大賛成するアーサー。 結局アスランの説得もあって町の人々を地球軍の酷い弾圧から救うために仕方なくシンにデータディスクを渡すコニール。先のザフト軍の総攻撃に乗じて蜂起した住民達が大勢殺されただけに不本意ながらもシンに頼らざるを得ません。 作戦の内容は本隊が正面から高台のローエングリン砲台に攻撃を仕掛け、敵のMS部隊を引き離し、その間にインパルスが高台の裏手に通じる秘密の坑道を抜けて奇襲攻撃をかけるというもの。しかもその坑道は極めて狭いため、それができるのはシンのインパルスだけです。 シンをうまく丸め込んだ事でアスランをべた褒めするアスランスキーのルナマリア。しかしアスランは前作でイザークという人の話に耳を貸さないヒステリー男を部下に持った事もあっただけあって彼が不器用なだけで悪い人間じゃないと見抜いているようです。そして彼自身も不器用なだけに彼のような男とはうまく付き合えないのでしょう。その事をルナマリアに語って去っていくアスラン。 ルナマリア、さりげなく避けられたと悟ってちとショックです。 いよいよ出撃!続々と出撃するMS隊。シンはコアスプレンダー、チェストフライヤー、レッグフライヤーの3パーツに分かれた状態での出撃です。 地球軍も直ちに戦闘態勢を整えます。出撃するゲルズゲー、MS隊。丁度MIAのダガーLが発売された週でもあるのでここの部隊はダガーLが主力です。 作戦通り洞窟に突入するシン。 狭いです。 真っ暗です。 データだけが頼りです。 「何がお前にならできると思っただ!アノヤローッ!自分でやりたくなかっただけじゃないのかあ!?」 そして開始される戦闘。レセップスからも続々とバクゥが出撃します。早速景気付けにタンホイザーをぶっ放すミネルバ。案の定砲撃はゲルズゲーの根性バリアーに跳ね返され、とばっちりを受けて吹っ飛ばされるラドル隊のMS郡。その間も文句を垂れながら坑道を突っ切るシン。 遂に突破に成功し、姿を現すコアスプレンダー。戦闘のど真ん中でたっぷり時間をかけてインパルスガンダムに合体すると早速砲台を守る敵の掃討にかかります。 インパルスを落とすべく攻撃を開始したゲルズゲーにはアスランが立ち向かいます。盾を投げ捨て、ビームサーベルの二刀流でゲルズゲーの両腕を切り落とします。相変わらずの不殺主義なので予想以上に手間取るアスラン。 慌てて要塞内に引っ込もうとするローエングリンに大慌てで迫るシン。もうまともな手段じゃ間に合わないと悟り、行動不能に陥れたダガーLを隔壁の隙間に放り込んで砲台を爆発させるシン。たちまち要塞全体に誘爆し壊滅する基地。やっとの思いでゲルズゲーを倒すアスラン。 町でも住民が蜂起していました。袋叩きにされる兵士。引き裂かれる地球連合軍の軍旗。逃げ出す地球軍。上空にあわられたザフト軍に歓呼を送る住民達。 「連合は皆殺しだ!一人も逃がすなー!」 どうやら地球軍は住民から食料を大量に収奪(あるいは戦略物資として持ち込んだ分か?)していたらしく倉庫から食料の入った箱と思しき物が大量に運び出されています。いかにこの土地の地球軍(ユーラシア連合軍か?)が現地の人々の支持を受けていないかを物語っています。 地球連合の軍旗に火がかけられ、踏みにじられる中、英雄として住民にもみくちゃにされ、肩車されて得意満面のシン。 しかし、その近くで住民に処刑される捕虜を見たアスランの心は晴れません。そんなアスランにねぎらうの言葉をかけた後、深々と溜息をつくタリア。作戦が成功裏に終わったという安堵の溜息なのか、あるいはザフト軍が地球軍に代わって新たな重荷を抱えてしまったという不安の溜息なのか。 住民達がザフト軍を歓呼の声で迎えたのはザフト軍が彼等を弾圧していた圧制者を倒したからであって、決してプラントの現在の姿勢を支持しているわけではないからです。おそらくはラドルか、あるいはプラントから行政の専門家が派遣されて現地の占領地行政を司る事になるのでしょうが、彼等が前の支配者と何ら変わる事が無いのならば、次はザフト軍が軍旗を焼かれ、住民に殺される番なのです。 それはともあれ、見事に作戦を成功させたシンを賞賛するアスラン。シンも自分のすぐそばで凄惨な処刑が行われていた事など知る由も無く今までに無い上機嫌でアスランに応えるシン。彼もいつかはアスランのように部隊を束ねる指揮官として活躍する事になるのでしょうか?その時、彼の目に戦いはどのように写るのでしょうか? |
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