PHASE−24 「すれ違う視線」 |
フリーダムにボコボコにされ、命からがら逃げ帰ってきたミネルバ。艦の被害も甚大ですが、人的被害もそれにまして甚大です。 今後の事を考えなければいけないタリアも大変ですが、遺体の搬送や艦の修理に追われる乗組員達も大変です。 シン達もハイネの遺品を地元の軍関係者に託した後、オーブとアークエンジェルに対する怒りを露にします。 特にオーブ滅亡を嘱望するシンは尚更です。とりあえずアークエンジェルの元関係者のアスランに八つ当たりして去って行きます。しかし、彼等に対する憤りと言う点ではアスランも同じです。ハイネの死をニコルの死に重ね合わせ、やるせない思いのアスラン。 彼はタリアにアークエンジェルの捜索を申し出ます。躊躇いつつも承認するタリア。こうしてセイバーを駆ってミネルバを離れるアスラン。アスランに託されたMSとはいえ、ほとんど自家用車感覚で使ってます。 アスランは町で偶然発見したミリアリアに頼み、アークエンジェルに連絡をつけてくれるよう頼みます。ザフトのアスランではなく、アスラン個人にならと仲介を引き受けるミリアリア。 で、両陣営から諸悪の根源と目されているアークエンジェルでは・・・・ かぽーん 「お背中流しましょうか?」 色々な意味で2年間の歳月を無駄に過ごしていなかったようです。 食堂ではマリューとアンディがこれからどうしようと相談しています。先日の乱入でラクス一党の立場を明確にする事に成功した(という事にしている)のですが、結果的に両陣営を余計に怒らせてしまって不安を隠せない二人。 天使湯ではラクスがカガリにじゃれつつも励ましています。 「まず決める。そしてやり通す。それが何かを成す時の唯一の方法ですわ。きっと・・・」 「今時分にできることを精一杯する。それで良いんだよ。カガリ。」「キラの言うとおりですわ。」 「ありがとう。キラ、ラクス・・・」 「・・・・キラ!?」 思えばシーゲル・クラインもウズミ・ナラ・アスハもその生き方を貫き、そして斃れた人でした。 ミネルバではレイがどこからか掴んできた情報を元にシンと共に調査に赴く事を命じられます。不平満々ながら司令部からの命令と聞いて渋々従うシン。ちなみにシンとおそらくアーサーには地域住民からの情報と言う事になっています。 その情報と言うのはこの近くに連合の息のかかった、かなりの規模の怪しい研究施設があるとのこと。シンとレイが指名されたのは武装勢力が篭城している可能性も考慮してのこととのことです。 その頃、宿泊先のホテルでアークエンジェルからの連絡を待つアスランを監視するタリアの密命を受けたと思しきルナマリア。 ミリアリアの連絡を受けたラクス一党は相談の末、キラとカガリがアスランと会うことになります。 そして翌朝、連絡の場所で落ち合うべくセイバーガンダムで飛び立つアスラン。小型ヘリで後をつけるルナマリア。 同じ頃、たっぷり時間をかけてフォースインパルスガンダムに合体し、グゥルに乗ったレイのザクファントムと共に調査に赴くシン。 一方、キラ達は崖下にフリーダムを隠し、ミリアリアやアスランと再会します。 早速先日の無法な乱入を激しくなじるアスラン。こっそりと盗聴するルナマリア。 自分のためにも、オーブのためにもザフトに戻った方が良いと考えたアスランと旗幟を鮮明にせず、あくまで独自の行動を貫こうとするラクス一党。志を同じくしながらも再び立場をたがえてしまった友人達。 アスランは愚かな戦争を終わらせようとしているギルバートの力になるべく再びザフトの軍服を着たのだと説きます。そんな彼から見たら、ラクス一党はただ状況を混乱させているだけど見るのも仕方のないことなのかもしれません。 しかし、キラにとっては声がシャアのギルバートは自分の女のニセモノを立てて国民を欺き、自分の女の暗殺を狙って特殊部隊を差し向けてきたメチャクチャいかがわしい人物です。 ミーア・キャンベルことにせラクスのことを知っていたアスランも流石にこれにはビックリです。しかもザフト正規軍にしか配備されていないはずの新型機まで引っ張り出して。だからキラはやむなくフリーダムに乗り、彼等のMSを全機ダルマにしてやったのです。 次から次へと語られる事実のあまりの内容に盗聴中にもかかわらずポカーンとするルナマリア。 キラは全てがはっきりと分かるまでプラントを信じないと宣言するキラ。これにはアスランも反論ができません。 一方、いかにも怪しい施設に恐る恐る踏み込んだレイとシンは地下で怪しい実験室を発見します。戸惑うシン、そしてカプセルに入った人間らしき物を見て激しく怯えるレイ。一体どうしたと言うのでしょうか? |
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