PHASE−26 「約束」 |
いきなり攻め寄せてきたガイアを撃退してほっとしたのもつかの間、パイロットがステラだと知ってビックリ仰天のシンはステラが負傷しているのを見て、無我夢中でミネルバに運び込みます。艦長の許可がないと敵兵の治療はできないと言う軍医を怒鳴るシン。 「そんなもんはすぐ取る!だから早く!死んじゃったらどうするんだよ!」とそうとは知らずにまたしてもステラの前で彼女のブロックワードを口走るシン。 それに反応して半狂乱で暴れだすステラ。看護婦の首を締め上げるステラを辛うじてなだめるシンですが、タリアに艦長室で散々お説教を喰らってしまいます。 ちなみに彼の行為は軍法第4条2項に違反、11条6項に抵触していて、とてつもなく馬鹿げていて重大な軍旗違反とか。捕虜は即銃殺がモットーのザフト軍では確かに馬鹿げた行為と言えるでしょう。 しかもシン達はこの時点では知りませんが、ステラはラボの過酷な訓練を生き抜いた生きた戦闘機械。刃物を持たせでもしたら死者は10人や20人では済まなかったでしょう。 お説教の最中に軍医から呼び出され、シンは革ベルトでがんじがらめにされたステラを見て怒りますが、軍医から彼女があのラボで生み出されたエクスペンデッドだと聞かされ、愕然とします。 その根拠は・・・ 様々な体内物質の数値が異常。 本来ならヒトが体内に持たないような物質が検出された。 脳波に奇妙なパターンが見られる。 ・・・という色々とややこしい話の最中に目覚めて拘束を解こうと暴れだすステラ。しかも記憶を消されていたステラはシンの事を覚えていませんでした。 「とにかく数値がおかしいんですよ!」「どれどれ・・・」 「・・・・・・・・」 「・・・・・・・・」 「・・・これってどこがどうおかしいんですか?」「え、え〜と・・・」 一方、ファントムペインではステラは損失と認定するようにと通達されます。ネオは更にスティングとアウルからステラに関する記憶を消すように命令します。ステラがネオに一番なついていただけに複雑な心境のネオ。 ロドニアではラボの調査を現地の部隊に任せ、ミネルバがポートタルキウスへ向かいます。ズシ〜ンと落ち込み気味のアスラン。盗聴の記録を手に複雑な心境のルナマリア。いまだにタリアに提出しないところ見ると彼女は別の人物の密命を受けていたのか、あるいは単独行動なのか? そして医務室にステラを見舞いに行ったシンは目覚めたステラが自分を思い出し、大喜びです。 その頃、海中に潜伏していたアークエンジェルではラクスがキラにとんでもない事を言い出します。道を探すのに手がかりは必要だからプラントに行くと! 驚くキラ。下手をしたら殺されに行くようなものです。しかし彼女の決意は変わりません。 「行くべき時なのです。行かせて下さいな。ね?キラ・・・」 何を根拠にそんな事を・・・・素っ頓狂な彼女を持ったキラも色々と大変です。 で、ブリッジで一人ニュースを見ていたアンディはミー・・・ラクスの慰問コンサートが明日で終わりと聞き、悪魔の策略が閃きます。 場所は変わってザフト軍ディオキア基地。黒塗りのリムジンに乗って颯爽と現れるラクスとあからさまに怪しい随員。しかし、その場に居合わせた軍人も民間人もいきなりの国民的カリスマアイドルの来訪に大はしゃぎです。 どうやらミー・・ラクスになりすまして宇宙行きのシャトルに乗り込もうという作戦のようです。 挨拶に現れた若い将校に貫禄のある関西弁で定刻より早くシャトルを発進させるように促すあからさまに怪しい随員。 自分がかつて砂漠の虎としてブイブイ言わせていた男と話しているとは露知らず、シャトルの発進準備を急がせると請け負う若い将校。 後ろ手に縛った捕虜の前では幾らでも獰猛になれる勇敢なるザフト軍人達もラクスの前では借りてきたネコのように従順です。 そして待ち時間の間も国民的カリスマアイドルは時間を無駄に使いません。猛スピードで次々に色紙にサインを書くラクス。流石のあからさまに怪しい随員=アンディもこれには舌を巻いています。 しかもこれだけ大勢いながら誰もラクス(ミーア)のオッパイが縮んだ事に気がついていないようです。 シャトルの準備ができたのと同じ頃、馬鹿ピンクに塗装されたリムジンに乗って空港にやってきたミー・・ラクス。誰も出迎えに来ないのでご機嫌斜めです。そこで本物のラクスからサインを貰って大はしゃぎの兵士が驚くのを見て事情を察したミー・・ラクス一行。 しかしもう手遅れです。既にシャトルはラクス一行に乗っ取られた後でした。ああややこしい。 ミー・・・ラクスがオッパイをブルンブルン揺らしながら管制室に飛び込んだ時にはラクス一行が乗っ取ったシャトルは発進する所でした。 余程慌てていたのでしょう。「あかんで!あれホンマモンや!」と飛び込んだ途端に真実を打ち明けるキングT@KED@氏。ハッとして慌てて打ち消します。 「ちゃうちゃう!パチモンや!名を騙るニセモノやがな!」 ホンマモンだのパチモンだのといった関西弁を美しい標準語を喋るザフト軍人が理解できるかどうかは別として、ようやく事態を察して発進中止命令を出す管制官。しかしもう後の祭りでした。 兎にも角にもシャトルを撃墜するべく颯爽と出撃する新型MS・バビ隊、対空配備に就くガズゥート隊。シャトルに向かって放たれる過剰な数のミサイル。ラクス危うし! きーん! ビシューン! どかどかどかどかどかーん! 「なんだそりゃー!?」 しかし、キラがラクスの危機を見逃すわけはありません。フリーダムを駆ってミサイルをことごとく叩き落し、自分の女にミサイルをぶっ放した不埒な輩に天誅を加えるキラ。 「テメエらよくも俺の女にー!」きーん! ずばすばーん! どかどかーん! 『ぎゃーお助けー!』ポカーン・・・ 非武装の民間機相手なら幾らでも勇敢になれるザフト兵も相手が原子力ではどうしようもありません。パイロットの悲痛な悲鳴が響き渡る中、ボーゼンと上空で繰り広げられる惨劇を見あげるミー・・ラクス一行。 「わー!来るな来るなー!」ビシュビシュビシュビシューン! 「ははははは!あがけあがけー!」 どかどかどかどかどかーん!「ウギャー!」 バビ隊を全機叩き落した後、地上のガズゥート隊に襲い掛かるフリーダム。しかも時間の都合か、爆発だけです。 「何やそらー!?」 キラ、シンより活躍が派手で痛快です。これでまた模型屋の店頭からMGフリーダムガンダムが姿を消すでしょう。 こうしてディオキア基地を壊滅させたキラはやっぱり心配だから一緒に行くと言い出します。しかし、彼がいなくなったらアークエンジェルのパイロットはカガリだけ・・・幾らなんでもそれはできない相談です。 ラクスに説得されて仕方なく諦めるキラ。彼女の護衛はアンディに任せざるを得ません。 「信じて任せろ!」 今回からの新エンディングテーマ「I Wanna Go To A Place...」が流れる中、別れ難きを忍んで別れる恋人達。再会はいつになるのでしょうか? ファンが夢見たショット? ザフト版ガンダムチーム? やっぱ真の主役は彼等でしょう! |
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